エコラボ、衛生管理のエキスパートによる新型コロナ対策ウェビナーを開催

ゲストに安心感を与える「見せる衛生管理」が、ニューノーマル時代のキーポイントに

衛生管理の世界的リーディングカンパニーであるエコラボの日本法人、エコラボ合同会社(本社:東京都中央区、代表:渡邉 健太郎)は、11月24日(火)に「エコラボWebセミナー【グローバルに聞く!新型コロナウイルス対策】」を開催しました。今回はその講演の一部をご紹介します。

手洗いや洗浄・除菌の実践による、正しい個人・環境衛生にフォーカスすることが重要
チャイナ・アジアパシフィックのシニアフードセーフティリーダーであるスーザン氏は、今年10月15日の「世界手洗いの日」に中国で実施された調査において、10人中1人しか正しい手洗い方法を知らない事実が明らかになったことに言及しました。2014年の研究によると、人は平均して30分間で300カ所もの場所に触れるといいます。そのため、個人で適切な手洗いを行うことはもちろんのこと、人の手がよく触れるような箇所の洗浄と除菌も必須となります。



正しい個人・環境衛生の実践に加え、パンデミック前から実施されている食品衛生についても継続が求められます。手洗い設備はすぐに使えるように整備され、食材は安全性が確認できる業者から仕入れ、保管・調理温度も細菌やウイルスから保護するため遵守しなければなりません。また、異動や新しい従業員の参加に伴い、すべての従業員が適切な行動を実践できているか確認することも必要です。
新型コロナウイルス対策においては、公共スペース、レストルーム、フードサービスの3つすべてのエリアにおいて、正しい個人・環境衛生を強化することが何よりも重要とされます。

新型コロナ対策は他の感染症予防としても有効。今年はノロウイルスの発生件数が減少傾向に
現在は新型コロナウイルス対策としての手洗いが求められていますが、他の感染症予防としてもその有効性が認められる点にも注目すべきです。飲食店の営業自粛による影響も考えられるものの、ノロウイルスに関しては食中毒事件が約300件、患者数は約1万人が発生していた例年と比べ、今年は新型コロナウイルスが感染拡大し始めた春以降から特に発生件数が減少しました。




同様の状況は2009年にも起こっており、2009年6月にWHOから新型鳥インフルエンザのパンデミック宣言が発令され、手洗いやマスク着用の啓発を行った結果、2009年10月~12月は感染性胃腸炎(ノロウイルスやロタウイルスなど)の発生件数が減少しました。その後パンデミックが落ち着き、対策を怠り始めた翌年は例年通りの発生件数に戻ったことからも、手洗いは新型コロナウイルスに限らず感染症全般における対策として効果的であると言えます。

安心感が重視されるニューノーマル時代では、ゲストへの「見せる衛生管理」が求められる
アジアパシフィックのコーポレートアカウントバイスプレジデントであるライオネル氏からは、2020年は今までで最も困難な年だとしながら、アジアのホテル・外食チェーン企業における具体的な対策への言及がありました。
これからの衛生管理においては、ゲストに与える安心感が重要なキーワードとなります。従来のホテル予約ではラウンジやジムの良し悪し、無料Wi-Fiの有無などが選択の基準となっていましたが、現在では衛生への信頼が大きく影響しています。例えば、インターネット旅行検索サイトでは価格やアメニティではなく衛生面を重視するゲストが適切な宿泊先を選択できるようにしたり、ゲストのレビューに基づく衛生チェック結果でフィルターをかけられる機能を追加したりしています。
ゲストに安心感を与えるためには、新しいガイダンス通りの洗浄・除菌を行うだけでなく、そのアクションや結果をゲストに見える形で実践する、言わば「見せる衛生管理」が大切です。一部のホテルではドアにステッカーを貼ることで清掃後に誰も入っていないことをアピールし、カードキーをゲストに渡す前にその場で除菌を実施しています。また、アメニティにマスクやミニ手指除菌剤などを追加し、客室のグラスも多くはペットボトルに替わりました。
レストランでは、ゲスト用として各テーブルへの手指消毒剤と除菌ワイプの設置に加え、清掃基準と頻度を記載したカードをテーブルに置いているお客さまもいます。また、些細なことですが、清潔なダスターが使われていなければ清掃や除菌自体ができていないと判断されてしまうかもしれません。中には手書きやラベルのないスプレーボトルを受け入れないゲストもいます。ゲストに対しては言葉ではなく、目に見える行動で示すことが最も重要です。




チェーンのホテルやレストランは施設の見た目の清潔さを保つことに大変な労力をかけています。視覚的な印象に影響を与える施設や内装の管理にも注力しており、特に表面の傷や壁の汚れ、エアコンの漏れやカーペットの染みはゲストに悪印象を与えます。そのため、通常より稼働率が少ないこの時期を利用してメンテナンスを行うお客さまも多くいます。
これらの「見せる衛生管理」は、ゲストに安心感を与え、信頼を獲得するためだけでなく、将来リピートしてもらえるかどうかを決定する際の重要なファクターとしても考えられます。

業界・エリア別のガイドラインを独自に作成し対策をサポート。新製品の導入も検討中
エコラボでは、ホテル、レストランなど業界別の洗浄・除菌ガイドラインを独自に作成しており、パブリックエリアやスタッフルームなどエリアごとにポイントとなる箇所を細かく記載することで、お客さまの新型コロナウイルス対策をサポートしています。チェックリストと合わせて活用することで、施設内を清潔かつ安全に保つことが可能となります。




衛生管理に対するゲストの目がますます厳しくなっていく中で信頼を得るためには、プロアクティブな訴求が必要です。現在、エコラボでは「見せる衛生管理」に貢献する新製品の開発をすすめています。

エコラボでは、これからも衛生管理の世界的リーディングカンパニーとして、革新的な製品の開発・提供を通し、ホテル・レストランをはじめとした食品事業者の衛生管理を包括的にサポートしてまいります。



エコラボについて
エコラボは、300万カ所に及ぶお客さまの現場で信頼されるパートナーとして、水、衛生、感染防止のソリューションとサービスのグローバルリーダーです。世界170カ国以上において食品、ヘルスケア、ホスピタリティ、産業分野のお客さまに、食品安全の促進、清潔で安全な環境の維持、水・エネルギー使用の最適化、オペレーション効率とサステナビリティの向上のための包括的ソリューション、データ活用によるインサイト、個々に適したサービスを提供しています。年間の売上高は130億ドル、従業員数は約45,000人です。詳しくは https://www.ecolab.com/ をご覧ください。

Twitter(https://twitter.com/Ecolab
Facebook(https://www.facebook.com/ecolab
LinkedIn(https://jp.linkedin.com/company/ecolab
Instagram(https://www.instagram.com/ecolab_inc/

この企業の関連リリース

この企業の情報

組織名
エコラボ合同会社
ホームページ
https://www.ecolab.com/
代表者
下元 紳志
資本金
28,450 万円
上場
非上場
所在地
〒104-6137 東京都中央区晴海1-8-11晴海トリトンスクエアY棟
連絡先
03-4236-6700

検索

人気の記事

カテゴリ

アクセスランキング

  • 週間
  • 月間
  • 機能と特徴
  • Twitter
  • Facebook
  • デジタルPR研究所