高品質・世界水準の環境負荷を低減し、高いトレーサビリティを実現! 株式会社ジャパンブルーより、海外メゾン向け セルヴィッチデニム生地を発売

国産デニムの発祥地・岡山県倉敷市児島を代表するテキスタイルメーカー株式会社ジャパンブルー(本社:岡山県倉敷市児島、代表取締役:眞鍋寿男)は、海外メゾンブランドをはじめ国内外に1,000社以上、世界20ヶ国の取引先を持つテキスタイル事業部「COLLECT(コレクト)」から、セルヴィッチデニム生地「D.est(デスト)」と「TheD(セッド)」の2種類を、海外メゾンブランド向けに開発致しました。アメリカ産の最高品質のオーガニックコットンの使用、株式会社豊田自動織機製のG型自動織機「GL9」で織られる高いクオリティ、信頼できる国内工場の選定によって世界水準の環境負荷の低減と高いトレーサビリティを実現いたしました。7月13日(火)~16日(金)の期間に東京で開催する自社展示会を皮切りに販売を開始し、2021年度の売上を2,000万円程予測しています。





◆高精度のトレーサビリティを実現した2種類の新しい生地“D.est(デスト)”、“TheD(セッド)”
近年、海外メゾンに生地を供給するためには、各メーカー独自の高付加価値、環境負荷低減・トレーサビリティの開示が必須条件となっています。オーガニックコットンの場合は、「どこの認証機関でオーガニック認証がとれているか」を確認されることも珍しくなく、国際的なオーガニック認証が取れていない場合はビジネスに繋がらないケースも増えてきています。そのような環境下でジャパンブルーのテキスタイル事業「COLLECT」は、生地の製造工程のすべてを把握し、「どこで、誰がどのような方法で作っているのか」までこだわり抜き、環境に優しい原料と生産方法を選択、開示することを社会的な責務と考え、オリジナル生地を製作してきました。この度、「COLLECT」では、2種類のセルヴィッチデニムテキスタイル「D.est(デスト)」と「TheD(セッド)」を開発し、7月13日(火)より順次販売いたします。「D.est(デスト)」と「TheD(セッド)」に使用される綿は、国際的な信用が極めて高いGOTS(GLOBAL ORGANIC TEXTILE STANDARD)※のオーガニック認証を糸の段階まで取れています。糸の段階でオーガニック認証を取れる工場は日本では3社しかないほど希少で、原料にこだわり抜いた生地を生み出しました。また、生産地だけでなく栽培農家まで追跡可能なオーガニックコットンを選定しました。

※GOTS(GLOBAL ORGANIC TEXTILE STANDARD):国際的に認定された有機繊維基準。環境的・社会的に配慮した方法で製品をつくるための基準。

(1)D.est(デスト)
「D.est」とは、最上級のデニムという意味を持たせた、“DENIM”と“BEST”をかけ合わせた造語ですが、“Destination”(目的地)の略語でもあり、自然環境に配慮した生産方法を選択することがデニム産業の未来(目的地)へと繋がっていくという想いも込めました。「D.est」には、アメリカ・ニューメキシコ州の綿農家ドーシー・アルバレス氏が栽培した、シーアイランドコットンのオーガニック種であるアルティメイトピマという綿花を使用しています。繊維長が36mmを超える最高級の綿を使用することで、強くしなやかながらも、柔らかな肌触りのデニムを実現します。生地になるまでの過程では、世界水準の環境負荷低減を実現したため、販売価格帯は従来のセルヴィッチデニムの2倍程度となります。そのため、まずはSDGsへの意識が高い海外メゾンブランドを販売ターゲットとしています。


  左:D.estの生地表面:表面に光沢感があり柔らかな肌触り 右:収穫前のアルバレス氏の綿畑

(2)TheD(セッド)
TheDとは、デニムらしさという意味を持たせた「The DENIM」を省略させた造語です。綿花はアメリカ・テキサス州の綿農家デービッド氏が栽培したオーガニックのアカラ種を使用しています。デービッド氏は、最新科学と最新灌漑システムを用いて、水資源を無駄にせず効率良い農法を実践しています。アカラ種最大の特徴である白度の高さは、より鮮やかなインディゴブルーへ染色することを可能とし、よりデニムらしい青々としたデニムへと仕上がります。また、ヴィンテージジーンズに標準的に使用されている生地のオンスを再現し、見た目だけでなく穿き心地もデニムらしさにこだわりました。販売価格帯は従来のセルヴィッチデニムの1.5倍程度となり、商品へのこだわりが強い海外ジーンズブランドを販売ターゲットとしていきます。


左:TheDの生地表面:デニムらしいインディゴの風合い 右:デービット氏の灌漑システムが導入された綿畑

<アメリカ綿を選ぶ理由>
現在、オーガニックコットンの全綿花生産量に占める割合は1%未満と言われており、その生産地は発展途上国がほとんどを占める中、オーガニックコットンの需要自体は先進国に集中しています。このような生産地と需要のアンバランスな関係をふまえ、我々は先進国で唯一オーガニックコットンを栽培しているアメリカの農家を選択しました。

<国内工場選定のこだわり>
糸を紡ぐ工程(紡績)から生地の仕上げ(整理加工)まで、テキスタイルの製造過程を高い技術力と環境への安全設備の整った日本の関係工場で一貫して製造しています。各工程において世界水準の技術、取り組みをしている工場を選定し、ベストな環境を整えることで、サスティナビリティやトレーサビリティへの関心や要望が特に高い海外ブランドの基準を越えたテキスタイルが実現しました。また、製織は自社工場の児島製織所でおこない豊田自動織機製のG型自動織機「GL9」を使用することで、現在主流の革新織機では再現できない糸本来の風合いやムラ感、凹凸感を生みだし、ジャパンブルー社独自の高品質なセルヴィッチデニムに仕上がります。

<デニム廃材を利用した「COLLECT」ブランドタグ>
テキスタイルを“つくる責任”として、各工程で排出される
デニムの端材を原料とした再生紙を使用したブランドタグを
製作いたしました。
QRコードから閲覧可能なCOLLECTのホームページでは、
同事業部の取り組みや、関係協力工場の情報を常に
開示しております。
HP:https://collect-denim.jp/
   廃材を利用したブランドタグ

◆テキスタイル事業部COLLECTのこれまでの歩み
テキスタイル事業を行う「COLLECT」では、ヴィンテージ素材の本質を追求する中で蓄積した伝統的技法と、現代の最新技法を融合することで初めて可能となるクオリティを実現してきました。新たな価値観を生み出し、単なる復刻ではない、次世代に語り継がれる本物の素材づくりを追求しています。1992年の創業時からロープ染色がジーンズの色落ちを左右することを重要視し、ベストな色落ちのするデニム生地を試行錯誤しながら開発してきました。ロープ染色に適した綿質、紡績方法、そして織り方の試行錯誤を重ね、「こうすればこんな風に色落ちする」というノウハウを蓄積し様々な色落ちの変化が楽しめるデニムを製作しています。本物のデニムはただ「耳」が付いていればいい、というものではありません。コットンの特性を損なわず、素朴な風合いにデニムを織り上げるためには、出来るだけ糸にテンションをかけず、スピードを落として織り上げる丁寧な職人の技が必要です。この“匠の技”で平面的ではない凹凸のある「本物のデニム」を作り続けています。

<生地の開発>
創業以来、デニム生地を中心として独自の目線とアイデアでオリジナル生地の開発をおこなってきました。95年には、日本古来の青をイメージしたセルヴィッチデニム生地「JAPAN BLUE DENIM」の販売を開始。天然藍の色をイメージした若干緑がかったその生地は、当時の一般的なデニム生地の約2倍の生地値でしたが、独特の色合いと生地のクオリティが評価されました。また、2017年には、摩擦による色落ちがほとんどしない「SHIN・DENIM®」を独自開発し、地元岡山の高校の学生服に採用されました。ジーンズやスーツなどの衣料品に留まらず、家屋の内装、壁紙など、建築資材へのデニムの可能性を広げています。

<製造過程>
瀬戸内には、デニムを生産する為の数多くの企業が存在しています。ジャパンブルーは、協力工場と信頼関係の構築に努め、各工場の個性を生かし、デニムを通じて、瀬戸内の産業や文化の魅力を瀬戸内地域がONE TEAMとなって世界へ発信しています。

<サスティナビリティ>
資源を大切にするという意識より、早くからアップサイクルの取り組みに着手。97年には、デニム生地の廃材を再利用する取り組みとして、反毛(はんもう)して綿状にしたものを再度糸にし、フェルト生地を作りました。また、創業当初からアメリカの綿農家のサスティナブルな取り組みに着目し、CCI国際綿花評議会が認定する「COTTON USA™」※を様々なテキスタイルに積極的に使用し続けています。

左:JAPAN BLUE DENIM 右:リサイクルフェルト生地


※COTTON USA™:国際綿花評議会が認定するアメリカ綿を使用した優れた綿製品の認定。水や温室効果ガス、土壌侵食、土地利用など削減項目を選定している。

■株式会社ジャパンブルー
株式会社ジャパンブルーは、1992年、デニム生地企画製造からスタートした株式会社コレクトを母体に1996年、特殊デニム部門を分社化、新たに誕生した有限会社藍布屋との経営統合により、2014年11月1日付で発足した新設法人です。岡山県倉敷市に古くから根付く繊維産業によって育まれた土壌を強みに綿花を輸入、糸から紡ぎ、染色の奥深い加工に表現されるテキスタイルデザインを製品化し、欧米ハイブランド・ラグジュアリーブランドへの商品供給を行っています。生地企画製造で培った技術、そして海外から取引の中で得た情報によって2006年、「MOMOTARO JEANS(桃太郎ジーンズ)」を発表。以降、2010年に海外戦略ブランド「JAPAN BLUE JEANS(ジャパンブルージーンズ)」、2014年に「SETTO(セット)」を順次発表。2016年にはフランスのパリ市内に現地法人を設立し、欧州販売拠点となるJAPAN BLUE PARIS(ジャパンブルーパリ)を開店。2019年にジャパンブルー初のコンセプトショップである「デニム研究所by JAPAN BLUE倉敷店」をオープンしています。

この企業の関連リリース

この企業の情報

組織名
株式会社ジャパンブルー
ホームページ
https://www.japanblue.co.jp/
代表者
刈田 直文
資本金
1,500 万円
上場
非上場
所在地
〒711-0913 岡山県倉敷市児島味野4047-8ジャパンブルービル2F
連絡先
086-476-8555

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