2022年SASハッカソン、栄冠に輝いたのはコロナ禍からの救援イノベーション

アナリティクスと機械学習を活用し政府の支援をジャカルタの中小企業に最適に配分した、チームJAKSTAT

アナリティクスのリーディング・カンパニーである米国SAS Institute Inc.(以下 SAS)は、2022年度のSASハッカソン(https://www.sas.com/sas/events/hackathon.html)における最優秀チームを発表しました。新型コロナウイルス感染症による経済的な混乱の中で世界各国の政府が直面した難問は、国の支援をどのように配布すれば最も効果を得られるかということです。2022年、1ヶ月に渡って行われたSASハッカソンにおいて、インドネシアのデータ・サイエンティストとテクノロジーの専門家で構成されたチームが、あるソリューションを提唱しました。それは、現在ジャカルタで実際に活用されています。チームJAKSTATが提唱したプラットフォームは、機械学習を利用して、インドネシア経済を支える数百万もの零細中小企業(MSME)への支援金の配布を最適化させるものでした。

SASのグローバル・ハッカソン・リードであるエイナル・ハルヴォルセン(Einar Halvorsen)は、次のように述べています。「コロナ禍の支援金の配布は、世界中の政府が頭を抱える問題でした。JAKSTATのハックは、単にその結果が革新的だったというだけでなく、ジャカルタの起業家たちに再びイノベーションへの希望を示し、国全体の経済回復への可能性を感じさせました。JAKSTATは、SASハッカソンの勝者に認定されるにふさわしいチームでした。」

SASは、AIとアナリティクスのカンファレンスであるSAS Explore 2022(https://explore.sas.com/)の開会時にJAKSTATの優勝を発表しました。SAS Exploreは、あらゆるスキルレベルのデータおよびアナリティクス実践者向けの無償のバーチャルイベントとして、9月27~29日(米国時間)に開催されています。

イノベーションを生み出すSASハッカソン
東南アジア最大の経済大国であるインドネシアは、2020年、予想以上に深刻な景気停滞に見舞われました。食料品販売からオートバイ修理店に至るまで、インドネシアの労働力の97パーセントを雇用しているのは中小規模の企業です。それら企業へのコロナ禍での支援は、この国の経済にとって非常に重要な問題でした。ジャカルタ政府は、経済の安定には中小企業への支援が最重要と考え、国家投資においても優先的に考える姿勢を示していました。

2022年、SASのオールデジタル・ハッカソンに参加したチームJAKSTATには、他の出場チームと同様、チーム専属のメンター、ネットワーキングとコラボレーションの機会、多数の教育リソースにアクセスできる学習ポータルが提供されました。その成果は、SASのパートナー企業であるStarCore Analyticsのムハンマド・イクバール(Muhammad Iqba)氏が率いるチームが示したソリューションに表れています。彼らは、人工知能(AI)(https://www.sas.com/ja_jp/insights/analytics/what-is-artificial-intelligence.html)とデータ・モデリングを利用し、どのタイプの企業に最も多くの救援金を送るべきかという判断を助ける仕組みを示しました。

アナリティクスは錬金術か:JAKSTATはデータを救援金に変換
今回のプロジェクト「JakPreneur」には、コロナ禍の影響を受けた、287,000以上の中小企業が参加しました。そこは、ジャカルタの起業家たちを相互に結び付け、中小企業の回復力を助けるための政府共同プラットフォームを創る場でした。JAKSTATは、そこに集まったデータの活用を考えたのです。

JAKSTATは、機械学習ライフサイクルのステップをエンドツーエンドでカバーするためにSAS® Viya®(https://www.sas.com/ja_jp/software/viya.html)を使用しました。まず、プロジェクトに参加した起業家たち、JakPreneurからデータを収集、検証した上で他のデータソースと統合し、ジャカルタの中小企業の状況を一元的に把握できるようにしました。

次に、AIを適用して中小企業をクラスターに分類し、データの自動ストリーミングとスコアリングを使用してリアルタイムに対応させました。経済学者やジャカルタ州政府の協力により、JAKSTATはデータに裏打ちされた企業プロファイルを用いて、現実問題への回答を得ました。1つの業種に対する国内投資額を入力するだけで、GDPの予想成長率が出力され、わかりやすいグラフィックで表示されたのです。

SASのデータ・サイエンティスト兼AIAおよびアナリティクス担当グローバル製品マーケティング・マネージャーであるマリネラ・プロフィ(Marinela Profi)は、次のように述べています。「彼らが考えたプロジェクトの対象範囲、タイミングの的確さ、結果がもたらす影響は、スキルとツールさえあれば、データをソリューションと価値に転換できることを示してくれました。これこそが、参加者とクラス最高のアナリティクス・AIツールとを結び付けるSASハッカソンの成果です。チームJAKSTATは、このソリューションが世界中の都市に導入されることを期待しています。私たちは、この先も彼らの想像力が生み出す力に驚かされることでしょう。」

*2022年9月27日に米国SAS Institute Inc.より発表されたプレスリリース(https://www.sas.com/en_us/news/press-releases/2022/september/jakstat-covid-solution-wins-hackathon.html)の抄訳です。
本原稿はSAS本社プレスリリースの原稿を抄訳したものです。本記事の正式言語は英語であり、その内容および解釈については英語を優先します。

SASについて
SASは、アナリティクスのリーディング・カンパニーです。SASは、革新的なソフトウェアとサービスを通じて、世界中の顧客に対し、データをインテリジェンスに変換するためのパワーとインスピレーションを届けています。SASは「The Power to Know®(知る力)」をお届けします。

*SASとその他の製品は米国とその他の国における米国SAS Institute Inc.の商標または登録商標です。その他の会社名ならびに製品名は、各社の商標または登録商標です。Copyright © 2022 SAS Institute Inc. All rights reserved.

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この企業の情報

組織名
SAS Institute Japan株式会社
ホームページ
http://www.sas.com/jp
代表者
手島 主税
資本金
10,000 万円
上場
非上場
所在地
〒106-6111 東京都港区六本木6-10-1六本木ヒルズ森タワー 11F
連絡先
03-6434-3000

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